シンク下の湿気対策を100均で!おすすめグッズと注意点

100均でシンク下の湿気対策!おすすめグッズと注意点 カビ・臭い・虫
  

キッチンのシンク下を開けた瞬間に、もわっとした湿気やカビ臭さを感じた経験はありませんか。調理器具を収納する便利なスペースのはずが、ジメジメして悩みの種になることも少なくありません。

流しの下の湿気を取るにはどうすれば良いのか、100均グッズは本当に効果があるのだろうかと疑問に思う方も多いでしょう。

実は、シンク下の湿気対策は、セリア、ダイソー、キャンドゥ、ワッツといった身近な100均で手に入るアイテムで手軽に始められます。

この記事では、湿気の根本的な原因から、結露の防止方法、そして除湿シートや除湿剤、すのこ、さらには珪藻土や重曹といったアイテムのおすすめの活用法まで、評判を交えながら詳しく解説します。

また、賃貸物件で実践する際の注意点や、効果的な収納のコツにも触れていきます。

  • シンク下に湿気が溜まる根本的な原因
  • 100均で手に入る湿気対策グッズの種類と特徴
  • 各100円ショップの製品比較とおすすめの選び方
  • 湿気を防ぐための収納術と実践時の注意点

100均で始めるシンク下の湿気対策

  • 流しの下の湿気を取るには?
  • 湿気がこもってしまう根本的な原因
  • 100均グッズは本当に効果がある?
  • 基本は除湿シート・除湿剤・すのこ
  • 珪藻土や重曹も除湿に使える
  • キッチン収納を見直すアイデア

流しの下の湿気を取るには?

シンク下の湿気を取り除くためには、単に除湿剤を置くだけでなく、いくつかの基本的な対策を組み合わせることが効果的です。まず、換気によって空気の流れを作ることが考えられます。

扉を定期的に開けて空気を入れ替えるだけでも、湿気がこもるのを防ぐ助けになります。

次に、収納されている物を一度すべて取り出し、内部を徹底的に掃除することも大切です。ホコリや食品カスはカビの栄養源となるため、これらを取り除くことで、カビの発生しにくい環境を作れます。

そして、これらの基本的な対策と並行して、湿気を取り除くためのアイテムを活用します。

100円ショップなどで手軽に入手できる除湿剤や乾燥剤を設置することで、空気中の余分な水分を物理的に吸収できます。

これらの対策を組み合わせることで、シンク下を快適な状態に保つことが可能になります。

流しの下の湿気を取るには?
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湿気がこもってしまう根本的な原因

シンク下に湿気がこもるのには、いくつかの複合的な原因があります。これらを理解することが、効果的な対策への第一歩となります。

主な原因の一つは「結露」です。シンクで冷たい水を使うと、給水管やシンクの裏側が冷やされます。

その冷たい部分に、キャビネット内の暖かく湿った空気が触れることで、空気中の水分が水滴となって付着します。これが結露水となり、湿度を上げる直接的な要因になるのです。

また、「換気不足」も大きな原因と考えられます。扉で閉め切られたシンク下は空気が滞留しやすく、一度入り込んだ湿気が外に逃げにくい構造をしています。

調理や洗い物で発生した水蒸気が内部にこもることで、常に高湿度の状態が保たれてしまうわけです。

さらに、見過ごされがちなのが「配管周りの隙間」です。排水管が床を貫通する部分に隙間があると、床下の湿気がキャビネット内に侵入してくることがあります。

収納物を詰め込みすぎる「収納の過密化」も空気の流れを妨げ、湿気が溜まる一因となります。これらの原因が絡み合い、カビや臭いが発生しやすい環境が作られてしまうのです。

湿気がこもってしまう根本的な原因
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100均グッズは本当に効果がある?

「100円ショップのアイテムで、本当に湿気対策ができるのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。この点については、使い方と選び方次第で十分に効果が期待できると言えます。

100円ショップで販売されている除湿剤の主成分である塩化カルシウムは、ドラッグストアなどで売られている高価な製品と基本的に同じものです。

空気中の水分を吸収して液体に変える化学的な仕組みに違いはありません。そのため、除湿能力自体に大きな差はないと考えられます。

ただし、製品によっては内容量が少なかったり、使用期間が短かったりする場合があります。広いスペースに対して小さな除湿剤を一つ置いただけでは、十分な効果が得られない可能性があります。

効果を実感するためには、設置するスペースの広さに応じて適切な数を置くことや、定期的に交換することが大切です。

また、除湿剤だけでなく、炭や珪藻土、すのこなど、異なる役割を持つアイテムを組み合わせることで、相乗効果が生まれます。

100円という手頃な価格だからこそ、様々なアイテムを試しながら、ご自宅の環境に最適な組み合わせを見つけられるのが最大のメリットと言えるでしょう。

100均グッズは本当に効果がある?
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基本は除湿シート・除湿剤・すのこ

シンク下の湿気対策を100円ショップで始めるにあたり、まず揃えたい基本アイテムが「除湿シート」「除湿剤」「すのこ」の3つです。

これらはそれぞれ異なる役割を担い、組み合わせることで効果を高めます。

除湿シート

除湿シートは、棚板に敷くことで湿気を吸収し、カビの発生を予防するアイテムです。シート自体に防カビ成分が含まれている製品もあり、棚板が汚れるのを防ぐ物理的なバリアとしても機能します。清潔な状態を維持しやすくなる点がメリットです。

除湿剤

前述の通り、除湿剤は空気中の水分を直接吸収する役割を持ちます。

水蒸気を含む空気は乾燥空気よりわずかに軽いため本来は上昇しやすいのですが、シンク下のように密閉・無風の空間では滞留しやすくなります。

そのため除湿剤は床面に置くだけでなく、扉を開放して空気を動かすといった換気も併用すると効果が高まります。

すのこ

すのこは、通気性を確保するための非常に重要なアイテムです。キャビネットの床に直接すのこを敷くことで、収納物と床との間に空気の通り道が生まれます。

物が床に密着しなくなるため、底面に湿気が溜まるのを防ぎ、カビのリスクを大幅に低減させることが可能です。

これらの3つのアイテムを基本セットとして導入するだけで、シンク下の湿気環境は大きく改善されると考えられます。

基本は除湿シート・除湿剤・すのこ
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珪藻土や重曹も除湿に使える

基本的な除湿アイテムに加えて、珪藻土や重曹といった自然素材もシンク下の湿気対策に有効です。これらは化学的な成分を使いたくない方にもおすすめできます。

珪藻土は、無数の微細な穴が開いている多孔質の素材で、優れた吸湿性と放湿性(調湿機能)を持っています。

湿気が多いときには水分を吸収し、乾燥しているときには水分を放出することで、空間の湿度を一定に保とうとする働きがあります。

100円ショップではスティック状やブロック状の製品が手に入り、キャビネットの隅に置いておくだけで効果が期待できます。

藻土プレートやスティックは天日干し(数時間)で吸湿力が回復します。粉落ちしにくい袋入りタイプを選ぶと扱いやすいです。

一方、重曹は掃除用アイテムとして知られていますが、実は湿気を吸収する性質も持っています。

口の広い空き瓶などに重曹を入れ、蓋を開けたままシンク下に置いておくだけで、簡易的な除湿剤として機能します。

消臭効果も期待できるため、湿気と同時に臭いが気になる場合に一石二鳥です。湿気を吸って固まってきたら、そのまま掃除に再利用できるため、経済的な点も魅力と言えます。

重曹が取り込める水分量は自重の0.1 %未満で、市販の塩化カルシウム系除湿剤と比べると約5,000分の1程度しかありません。除湿目的では効果が限定的で、主な用途は消臭と考え、除湿剤と併用するのがおすすめです。

珪藻土や重曹も除湿に使える
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キッチン収納を見直すアイデア

湿気対策は、除湿剤を置くだけでなく、湿気が溜まりにくい環境を「作る」ことも大切です。その鍵を握るのが、空気の流れを意識したキッチン収納です。

まず、収納量はスペースの7割から8割程度に抑えるのが理想です。物を詰め込みすぎると空気の通り道がなくなり、特に奥の方に湿気が滞留してしまいます。

定期的に中身を見直し、不要なものは処分する習慣をつけましょう。

次に、「立てる収納」を意識することが有効です。フライパンや鍋蓋などは、ファイルボックスを活用して立てて収納すると、物と物の間に隙間が生まれ、空気が循環しやすくなります。

このとき、湿気を吸ってしまう紙製ではなく、プラスチック製のファイルボックスを選ぶのがポイントです。

前述の通り、すのこを敷いて床との間に空間を作るのも基本ですが、突っ張り棒を活用するのも良い方法です。

キャビネットの上部に突っ張り棒を渡せば、スプレーボトルなどを引っ掛けて「浮かせる収納」が実現し、空間を有効活用しながら通気性を確保できます。

キッチン収納を見直すアイデア
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シンク下の湿気対策に役立つ100均グッズ

  • おすすめアイテムの評判をチェック
  • セリア・ダイソー・キャンドゥ・ワッツ比較
  • やっかいな結露を防止する方法
  • 賃貸で試す場合の注意点
  • 賢いシンク下湿気対策は100均で

おすすめアイテムの評判をチェック

100円ショップの湿気対策グッズを選ぶ際、実際に使った人の評判を参考にすることも一つの方法です。SNSやレビューサイトでは、多くのユーザーが使用感や効果について情報を共有しています。

例えば、大容量のタンク型除湿剤は、交換の手間が少なく済む点や、水が溜まっていく様子が目に見えて効果を実感しやすいという点で良い評判が多く見られます。

タンクに溜まる塩化カルシウム水溶液は弱アルカリ性(pH 8–10)のため、こぼれると床材や金属を傷める恐れがあります。液漏れ時は大量の水で拭き取り、排水口に流して処理しましょう。

特にダイソーやキャンドゥで販売されている800mlタイプは、コストパフォーマンスが高いと人気です。

550–800 mL タイプ 1 個の使用目安は約 3 m³(押入れ 1 間=0.5〜1 畳)です。幅 60 cm 程度のシンク下キャビネットなら 1〜2 個設置すると交換間隔を延ばせます。

繰り返し使えるシリカゲル製の除湿シートや、天日干しで再生する炭・竹炭製品は、経済的で環境に優しい点が評価されています。

セリアなどで見られるデザイン性の高い竹炭バッグは、見た目もおしゃれで消臭効果も期待できると評判です。

珪藻土スティックやプレートは、その手軽さと調湿機能が支持されています。

調味料の湿気防止だけでなく、キャビネットの隅に置いておくだけでも効果があるという声もあります。

ただし、効果の感じ方には個人差があるため、評判はあくまで参考の一つとし、ご自身の環境や目的に合わせて試してみることが大切です。

おすすめアイテムの評判をチェック
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セリア・ダイソー・キャンドゥ・ワッツ比較

主要な100円ショップでは、それぞれ特色のある湿気対策グッズが展開されています。どの店で何を買うか、特徴を知っておくと効率的です。

店舗名主な湿気対策グッズの特徴おすすめの選び方
ダイソー大容量(800ml)のタンク型除湿剤が豊富。すのこや収納グッズの種類も多く、基本的な対策アイテムが揃いやすい。コストパフォーマンスを重視し、基本的な対策をまとめて揃えたい場合におすすめです。
セリアデザイン性の高いアイテムが特徴。おしゃれな竹炭バッグや、様々な形状の珪藻土グッズ、防カビマスキングテープなどが見つかります。機能性だけでなく、見た目にもこだわりたい方や、ピンポイントで特定のアイテムを探している場合に適しています。
キャンドゥダイソー同様、大容量の除湿剤を扱っています。シンプルなデザインの収納用品や、消耗品が充実している傾向があります。シンプルで実用的なアイテムを求める場合や、他の買い物と合わせて消耗品を補充したいときに便利です。
ワッツ地域密着型で店舗により品揃えは異なりますが、基本的な除湿剤や防虫シートなどを取り扱っています。他の100円ショップが近くにない場合や、基本的な消耗品を手軽に購入したいときに役立ちます。

このように、各店舗の強みを理解し、目的に応じて使い分けることで、より効果的かつ満足度の高い湿気対策が可能になります。

セリア・ダイソー・キャンドゥ・ワッツ比較
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やっかいな結露を防止する方法

シンク下の湿気の大きな原因である結露は、日々の少しの工夫で防止することが可能です。結露は「温度差」によって発生するため、その差を小さくすることが対策の基本となります。

最も手軽で効果的な方法は、シンク下を換気することです。

特に、洗い物でお湯を使った後や、夏場に冷たい水でシンクが冷えた後などは、キャビネット内の温度と管の温度差が大きくなりやすいタイミングです。

このような時に、しばらくシンク下の扉を開けておくだけで、内部の空気が入れ替わり、結露の発生を抑えることができます。

また、給水管に直接対策を施す方法もあります。

ホームセンターなどで手に入る「配管用断熱材(保温チューブ)」を給水管に巻きつけることで、管の表面が外気に直接触れるのを防ぎ、温度差を緩和します。

これにより、結露の発生を物理的に抑制することが可能です。

これらの対策は、湿気の元を断つための積極的なアプローチであり、除湿剤などの受動的な対策と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

結露がひどい場合は、ホームセンターで 1 m 約 200〜300 円で買える発泡ポリエチレン製配管用保温チューブを給水管に巻き、管表面温度を上げると結露水を大幅に減らせます。

やっかいな結露を防止する方法
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賃貸で試す場合の注意点

賃貸物件でシンク下の湿気対策を行う際には、退去時の「原状回復」を常に意識することが大切です。壁や床に傷をつけたり、跡が残ったりする方法は避ける必要があります。

例えば、棚板にシートを敷く際、強力な両面テープで固定してしまうと、剥がすときに表面を傷めてしまう可能性があります。

このような場合は、貼って剥がせるタイプのマスキングテープ、特にセリアなどで手に入る「防カビマスキングテープ」で四隅を留めるのがおすすめです。これならば、跡を残さずにシートを固定できます。

また、すのこやラックを設置する際も、壁に釘を打ったり、接着剤を使ったりするDIYは避けるべきです。置くだけで自立するタイプの収納グッズや、突っ張り棒を活用した収納方法を選びましょう。

除湿剤を使用する際は、タンクに溜まった液体に注意が必要です。この液体(塩化カルシウム水溶液)はアルカリ性で、床材などを傷める可能性があります。

万が一倒してこぼしてしまわないよう、安定した場所に置くことを心がけてください。これらの点に注意すれば、賃貸物件でも安心して湿気対策に取り組むことができます。

賃貸で試す場合の注意点
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賢いシンク下の湿気対策は100均で

この記事で解説してきた重要なポイントを以下にまとめます。

  • シンク下の湿気は結露や換気不足が主な原因
  • 対策の基本は掃除と換気、そして除湿アイテムの活用
  • 100均の除湿剤も成分は市販品と基本的に同じ
  • 効果を高めるにはスペースに応じた数を置くことが大切
  • 除湿剤は湿気が溜まりやすい床の四隅に置く
  • 除湿シートはカビ予防と汚れ防止に役立つ
  • すのこを敷くことで床との間に通気性を確保できる
  • 珪藻土や重曹は自然素材で調湿や消臭効果が期待できる
  • 収納は7~8割に抑え空気の通り道を意識する
  • ファイルボックスを使った「立てる収納」が効果的
  • 突っ張り棒で「浮かせる収納」も可能
  • 各100円ショップにはそれぞれ特徴的なグッズがある
  • 結露防止にはこまめな換気が最も手軽で有効
  • 賃貸物件では原状回復できるアイテム選びが鍵
  • 様々なアイテムを組み合わせて相乗効果を狙う