マットレスの臭い取りを重曹で!掃除方法と失敗しないコツ

マットレスの臭い取りを重曹で!掃除方法と失敗しないコツ カビ・臭い・虫
  

マットレスの不快な臭い、気になりますよね。

マットレスの臭い取りに重曹が効くと聞いて、その具体的な消し方を調べているけれど、本当に効果があるのか、やり方を間違えて失敗や後悔につながらないか、不安に感じていませんか。

汗臭い臭いや黄ばみ、湿気が原因のダニ、お子様のおねしょなど、臭いの原因は様々です。

また、購入したばかりの新品のマットから発生する、独特の化学的な臭いに悩まされることもあります。

「家庭でできる匂いをとる方法はありますか?」という根本的な疑問に対して、重曹以外にも市販のスプレー、例えばファブリーズや、お掃除でよく使われるクエン酸、ミョウバンなど、様々な選択肢があります。

では、実際に重曹を使用するにしても、ふりかける時間はどのくらいが適切なのか、分量の目安はどれほどなのでしょうか。

日々の掃除や洗濯だけでは対処しきれない手ごわい臭いに対し、重曹を使ったことで色落ちや変色といったトラブルが起きるのは避けたいものです。

もし100均で手に入るアイテムで手軽に試せるなら、これほど嬉しいことはありません。本当におすすめの方法を知り、正しく実践したいですよね。

この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問に、一つひとつ丁寧にお答えします。重曹を使ったマットレスの臭い取りに関する正しい知識を身につけ、毎日の眠りを快適なものへと変えていきましょう。

  • マットレスの臭いの原因と重曹が有効なケース
  • 重曹を使った正しい掃除方法と注意点
  • 重曹以外の臭い取りアイテム(クエン酸など)との使い分け
  • 臭いの再発を防ぐための予防策

マットレスの臭い取りに重曹は万能?原因別の効果

  • そもそも匂いをとる方法はありますか?
  • 汗臭い黄ばみやダニ、おねしょの臭い
  • 新品のマット特有の臭いは取れるのか
  • 100均で買える重曹でも効果はあるの?
  • スプレー・ファブリーズ・クエン酸・ミョウバンも有効?

そもそも匂いをとる方法はありますか?

マットレスから発生する嫌な臭いは、多くの人が抱える悩みですが、家庭でできる対策方法はいくつも存在します。諦めてしまう前に、いくつかの基本的なアプローチを試す価値は十分にあります。

最も手軽で代表的な方法が、この記事のテーマでもある重曹を活用した消臭です。その他にも、臭いの種類によってはクエン酸が効果を発揮することもあります。

また、市販されている布製品用の消臭スプレーも即効性のある選択肢の一つです。

化学的なアイテムを使わなくても、日々の少しの工夫で臭いを軽減することも可能です。

例えば、寝室の窓を開けてこまめに換気を行ったり、マットレスを壁に立てかけて風通しを良くする「陰干し」をしたりするだけでも、湿気を逃がし、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えることにつながります。

これらの方法は、どれか一つが万能というわけではなく、臭いの原因に合わせて最適な手段を選ぶことが大切になります。

この記事では、数ある選択肢の中から、特に「重曹」に焦点を当て、その効果的な使い方や注意点を詳しく解説していきます。

そもそも匂いをとる方法はありますか?
イメージ画像

汗臭い黄ばみやダニ、おねしょの臭い

マットレスの臭いと一言で言っても、その原因は一つではありません。原因を正しく理解することが、効果的な対策への第一歩となります。

汗や皮脂による酸性の臭い

最も一般的なのが、寝汗や皮脂が原因の臭いです。人は一晩でコップ一杯ほどの汗をかくと言われており(体質・室温・湿度で大きく変動)、この汗や皮脂がマットレスに染み込み、時間を経て酸化することで「酸っぱい」と感じる特有の臭いが発生します。

これが長期間蓄積すると、目に見える黄ばみとなることも少なくありません。重曹は弱アルカリ性の性質を持つため、このような酸性の汚れや臭いを中和するのに非常に効果的です。

湿気によるカビやダニ

汗によってマットレス内部にこもった湿気は、カビやダニが繁殖する絶好の環境を作り出します。カビは特有のじめっとした臭いを放ち、ダニの死骸やフンはアレルギーの原因にもなり得ます。

重曹は臭いの軽減には寄与しますが、ダニを死滅させるほどの効果は確認されていません。ダニ対策には50 ℃以上の温風乾燥や洗濯、専用駆除剤を用いることが推奨されます。

おねしょによるアルカリ性の臭い

お子様やペットのおねしょが原因の場合、話は少し異なります。尿に含まれる成分が分解されることで発生するアンモニア臭は「アルカリ性」の性質を持っています。

このため、同じアルカリ性である重曹を使っても、中和による消臭効果は期待しにくいのが実情です。アルカリ性の臭いには、後述するクエン酸のような酸性の物質を用いるのがセオリーとなります。

このように、臭いの原因物質が酸性なのかアルカリ性なのかを見極めることで、より的確な対策が可能になります。

汗臭い黄ばみやダニ、おねしょの臭い
イメージ画像

新品のマット特有の臭いは取れるのか

新しく購入したマットレスを開封した際に、ツンとした化学的な臭いが気になることがあります。

これは、マットレスの素材であるウレタンフォームの製造過程で使用される「アミン」という化学物質や、接着剤に含まれる成分が原因であることがほとんどです。

この種の臭いに対して、重曹をふりかけて掃除する方法は、残念ながらあまり効果が期待できません。なぜなら、臭いの原因が表面の汚れではなく、素材内部から揮発してくるガスだからです。

したがって、新品のマットレスの臭いに対する最も有効な対策は「換気」です。マットレスを風通しの良い場所に立てかけ、室内の窓を2箇所以上開けて空気の流れを作ります。

扇風機やサーキュレーターで風を直接当てると、さらに効率的に化学物質を空気中へ放出させることができます。この作業を数日から1週間ほど続けることで、気になる臭いは自然と薄れていきます。

注意点として、ウレタン素材は紫外線に弱く、直射日光に当てると劣化してしまう可能性があります。必ず日陰で風に当てる「陰干し」を心がけてください。

新品のマット特有の臭いは取れるのか
イメージ画像

100均で買える重曹でも効果はあるの?

マットレスの掃除に重曹を使いたいと考えたとき、どこで手に入れるか、また品質に違いはあるのか気になるかもしれません。

結論から言うと、100円ショップで販売されている重曹でも、マットレスの消臭には十分な効果が期待できます。

重曹の主成分は「炭酸水素ナトリウム」という物質で、これは100円ショップで売られている掃除用のものも、スーパーなどで売られている食用のものも基本的には同じです。

主な違いは、その純度や粒子の細かさにあります。食用のものはより厳格な品質管理のもとで製造されていますが、掃除や消臭を目的とするのであれば、100円ショップの製品で全く問題ありません。

むしろ、広範囲にたっぷりと使用することを考えると、安価で大容量の製品が手に入る100円ショップの重曹は、コストパフォーマンスの面で非常に優れていると言えます。

初めて重曹を使った掃除を試す方や、気軽に試したい方にとって、100円ショップの重曹は最適な選択肢の一つです。

100均で買える重曹でも効果はあるの?
イメージ画像

スプレー・ファブリーズ・クエン酸・ミョウバンも有効?

重曹以外にも、マットレスの臭い取りに使われるアイテムはいくつかあります。それぞれの特性を理解し、状況に応じて使い分けることが、より効果的な臭い対策につながります。

アイテム名得意な臭い・特徴メリットデメリット・注意点
重曹汗・皮脂などの酸性の臭い、湿気取り安価で手に入りやすい、環境に優しいアルカリ性のおねしょ臭には効果が薄い、掃除機で吸う際に注意が必要
クエン酸おねしょなどのアルカリ性(アンモニア)の臭いアンモニア臭を化学的に中和できる酸性の汗臭には効果がない、金属部分に付くと錆の原因になることがある
市販の消臭スプレー様々な臭いに対応(製品による)、除菌効果手軽で即効性がある、良い香りを付けられる製品もある根本的な汚れは落ちない、香料と臭いが混ざって悪化する可能性、成分によっては肌に合わないことも
ミョウバン汗臭、体臭水に溶かしてスプレーとして使える、消臭・制汗作用がある粉末のままでは使いにくい、水溶液を作る手間がかかる

表からわかるように、市販の消臭スプレー(ファブリーズなど)は手軽さが魅力ですが、臭いの原因を取り除くというよりは、上から香りをかぶせたり、菌の繁殖を一時的に抑えたりするタイプのものが多いです。

根本的な解決を目指すなら、原因に合わせたアプローチが欠かせません。

一方で、重曹とクエン酸は、それぞれ反対の性質(アルカリ性と酸性)を持つため、得意な臭いが異なります。

汗の臭いが気になるときは重曹、おねしょの臭いが気になるときはクエン酸、というように使い分けるのが賢い方法です。

ミョウバン水も汗臭には有効ですが、準備に一手間かかるため、手軽さでは重曹に軍配が上がります。

進化系「重曹ミックス」製品もチェック

最近は、重曹にコーンスターチや活性炭をブレンドした“重曹ミックス”タイプの消臭剤も登場しています。

  • 重曹+コーンスターチ
    コーンスターチが余分な湿気をさらに吸い取り、さらさら感が長続き。粉飛びしにくいのでマットレス全体にふりかけやすいのが特長です。
  • 重曹+活性炭
    活性炭の多孔質構造が臭気成分をしっかり吸着。汗臭だけでなく、ペット臭や生活臭をまとめてリセットしたいときに重宝します。

使い方は従来の粉末重曹と同じく、茶こしや粉ふるいで均一に振りかけ、数時間〜一晩放置したあと丁寧に回収するだけ。

コストはやや上がりますが、「重曹だけでは物足りない」「吸着力をワンランク高めたい」という場合の選択肢として覚えておくと便利です。

スプレー、ファブリーズ、クエン酸、ミョウバンも有効?
イメージ画像

マットレスの臭い取り!重曹を使った正しい消し方

  • 重曹を使った基本的な臭いの消し方
  • ふりかける時間や適切な分量の目安
  • 掃除機での吸引や洗濯のポイント
  • おすすめの掃除グッズや便利アイテム
  • 色落ちや変色などの失敗を防ぐ注意点
  • マットレスの臭い取りには重曹を正しく使おう

    重曹を使った基本的な臭いの消し方

    重曹を使ってマットレスの臭いを取り除く方法は、主に2つあります。マットレスの状態や臭いの範囲に合わせて最適な方法を選びましょう。

    1. 粉末のままふりかける方法(ドライ法)

    これは、マットレス全体の広範囲な臭いや湿気を取るのに適した、最も基本的な方法です。

    手順は非常にシンプルで、シーツなどをすべて取り外したマットレスの表面に、重曹の粉末を直接まんべんなくふりかけるだけです。

    重曹が持つ吸湿作用と、酸性の臭いを中和する作用を利用して、マットレスをリフレッシュさせます。

    重曹の吸湿性はわずかなので除湿剤ほどの効果は期待できません。主な働きは酸性臭の中和であり、湿気対策には除湿シートやシリカゲルを併用するとより効果的です。

    2. 水に溶かしてスプレーする方法(ウェット法)

    一方、汗ジミや部分的な汚れ、臭いが特に気になる箇所がある場合には、重曹を水に溶かしてスプレーとして使う方法が有効です。

    重曹水(水100mlに対し重曹小さじ1杯程度が目安)を作り、気になる部分に吹きかけて使います。液体であるため、汚れに直接浸透しやすく、ピンポイントでの対処が可能になります。

    言ってしまえば、全体的なケアにはドライ法、部分的な集中ケアにはウェット法、という使い分けが考えられます。

    どちらの方法を選ぶにしても、事前の準備と後処理が大切になりますので、次のステップで詳しく見ていきましょう。

    重曹を使った基本的な臭いの消し方
    イメージ画像

    ふりかける時間や適切な分量の目安

    重曹を使った消臭の効果を最大限に引き出すためには、適切な分量と放置時間が鍵となります。

    粉末でふりかける場合の分量と時間

    粉末のまま重曹を使う場合、分量の目安は「マットレスの表面がうっすらと白く覆われる程度」です。

    一部に固まらないよう、茶こしや粉ふるいを使うと、均一に散布しやすくなります。量はケチらずに、全体に行き渡るようにしましょう。

    ふりかけた後の放置時間は、長ければ長いほど効果が高まります。最低でも1〜2時間はそのままにしておきたいところですが、時間に余裕があれば、半日〜丸一日放置するのが理想的です。

    例えば、朝出かける前にふりかけておき、夜帰宅してから後処理をする、といったスケジュールを組むと効率的です。この時間を確保することで、重曹が臭いの原因物質や湿気をじっくりと吸着・中和してくれます。

    重曹スプレーを使う場合

    重曹スプレーを部分的なシミや汚れに使う場合は、その箇所がしっとりと湿る程度に吹きかけます。スプレーした後は、5分から10分ほど放置して、重曹の成分が汚れに浸透するのを待ちましょう。

    その後、乾いたタオルで叩くようにして水分と汚れを拭き取ります。

    ふりかける時間や適切な分量の目安
    イメージ画像

    掃除機での吸引や洗濯のポイント

    重曹を使った後の処理は、効果を確実なものにし、新たなトラブルを防ぐために非常に大切です。

    掃除機で吸引する際の注意点

    粉末の重曹をふりかけた後は、掃除機で丁寧に吸い取ります。このとき、マットレスの繊維の奥に入り込んだ粉末までしっかりと除去するため、ゆっくりと、縦・横・斜めと様々な方向にノズルを動かすのがコツです。

    しかし、ここで一つ重要な注意点があります。重曹の粒子は非常に細かいため、掃除機の種類によってはフィルターをすり抜けてモーター部分に侵入し、故障の原因となる可能性があります。

    実際に、一部の家電メーカーは掃除機での重曹の吸引を推奨していません。

    このリスクを理解した上で、自己責任で行うか、フィルターの清掃を徹底する、あるいは安価なハンディクリーナーを使うなどの対策を検討してください。

    洗濯できるカバーについて

    マットレスに元々ついているカバー(側生地)がファスナーなどで取り外せる場合は、洗濯表示を確認の上、洗濯するのが最も効果的です。

    カバーを洗濯することで、表面に付着した皮脂汚れや臭いの原因を根本から取り除くことができます。重曹でのケアと併せて行うと、より一層さっぱりとした仕上がりになります。

    掃除機での吸引や洗濯のポイント
    イメージ画像

    おすすめの掃除グッズや便利アイテム

    マットレスの臭い取りをより効率的かつ快適に行うために、いくつか便利なアイテムを併用することをおすすめします。

    まず、重曹の粉末を均一にふりかけるためには、キッチンにある「粉ふるい」や「茶こし」が大変役立ちます。これらを使うことで、重曹がダマにならず、薄くきれいにマットレス全体を覆うことができます。

    また、前述の通り、掃除機で重曹を吸うことに抵抗がある場合、古典的ですが「ほうき」と「ちりとり」で大まかな粉末を取り除くという方法もあります。

    ベランダなどで作業できる環境であれば、マットレスを傷つけない柔らかいブラシで払い落とすのも一つの手です。

    そして、臭いが発生してからの対処だけでなく、「予防」の観点から役立つアイテムも積極的に活用しましょう。

    マットレスの上に敷く「ベッドパッド」は汗を吸収してくれますし、より強力な対策としては「防水機能付きのマットレスプロテクター」がおすすめです。

    これを装着しておけば、汗はもちろん、おねしょや飲みこぼしなどがマットレス本体に染み込むのを物理的に防ぐことができます。

    さらに、マットレスとベッドフレームの間に「除湿シート」を敷くことで、カビの原因となる湿気対策も万全になります。

    おすすめの掃除グッズや便利アイテム
    イメージ画像

    色落ちや変色などの失敗を防ぐ注意点

    重曹は自然由来の安全な物質というイメージがありますが、マットレスの掃除に使う際には、いくつか知っておくべき注意点が存在します。これを怠ると、かえってマットレスを傷めてしまう可能性があります。

    最大の注意点は、色落ちや変色のリスクです。

    重曹は弱アルカリ性であるため、天然素材(ウールやシルクなど)や、特殊な染色が施された色の濃い生地に使用すると、化学反応によって色が変わってしまったり、質感を損ねてしまったりすることがあります。

    このような失敗を防ぐために、本格的に使用する前には、必ず「パッチテスト」を行ってください。

    パッチテストとは、マットレスの裏側や隅など、目立たない小さな範囲に少量の重曹(スプレーの場合は重曹水)を付け、しばらく放置した後に拭き取り、変化がないかを確認する作業です。

    ここで問題がなければ、全体に使用しても大丈夫だと判断できます。

    また、重曹スプレーを使った場合は、水分が残らないように徹底的に乾燥させることも大切です。

    生乾きの状態は新たなカビや臭いの原因となるため、扇風機やドライヤーの冷風を使って、完全に乾かしきるようにしましょう。

    色落ちや変色などの失敗を防ぐ注意点
    イメージ画像

    マットレスの臭い取りには重曹を正しく使おう

    • マットレスの臭いの主な原因は汗や皮脂の酸性汚れ
    • 重曹は弱アルカリ性で酸性の臭いを中和するのが得意
    • アルカリ性のおねしょ(アンモニア)臭には酸性のクエン酸が有効
    • 新品のマットレスから発生する化学的な臭いには換気が最も効果的
    • 掃除や消臭が目的なら100均の重曹で十分対応できる
    • 重曹には中和作用が主で、静菌・吸湿効果は限定的。除湿や強い殺菌には専用品を併用するのが望ましい。
    • マットレス全体の臭いには粉末の重曹をふりかけるドライ法が便利
    • 部分的なシミや汚れには重曹スプレーを使うウェット法が向いている
    • 重曹をふりかけた後は数時間から一晩置くと消臭効果が高まる
    • 掃除機で重曹を吸う際はフィルターの目詰まりや故障のリスクに注意が必要
    • 色の濃いマットレスや天然素材は変色の可能性があるため必ず目立たない場所で試す
    • 市販の消臭スプレーは手軽だが根本的な汚れは落とせないことを理解する
    • 掃除の後はマットレスをしっかり乾燥させることがカビ防止の鍵となる
    • 日頃から防水プロテクターや除湿シートを活用して臭いを予防する
    • どうしても落ちない頑固な汚れや臭いはプロのクリーニング業者に相談するのも一つの選択肢